ナットで楽器を見る

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こんにちは、嵯峨です。

プレイヤーとしてはギターやベースのナットに興味を持つことは少ないと思いますが、リペアマン、クラフトマンとしてはナットの精度は非常に大事な部分です。

たまごを食べれば寿司屋のレベルがわかるように(僕は寿司食べないのでわかりませんが。)ナットをみればそのリペアマンのレベルがわかります。

それくらい重要なパーツなわけですね。

 

ナットの調整では弦間ピッチ、弦溝の掘り方などを工夫することで劇的なプレイヤビリティの向上ができます。

 

弦間ピッチのとり方には一般的に以下の2通りの方法があります。

 

1、弦の真ん中を等間隔にする

2、弦と弦の間隔を等間隔にする

 

1の場合、特に太い弦において間隔が近く感じます。

2の場合、間隔的に細い弦の距離が遠く感じます。

 

最近は多弦ベースの流行もあり、ナット幅を狭めて弦間ピッチもタイトにするのが流行っていますね。

 

弦溝の幅は上手く調整できないと、弦のビビリやチューニングの不安定さにつながります。

弦溝の深さは開放弦の力強さ、ピッチの安定度につながります。

 

また、通常ペグのシャフトに向かって滑らかにつながるようにナットの溝を掘りますが、その掘り方でテンション感が調整できたりナットを長持ちさせられたり。

 

他にもスキャロップドナットと言って弦と弦の間の部分を削ったり。

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これはナットの質量を減らすことが主な目的です。

一説には分離感がよくなる、と言われていますね。

(僕は違いはわかりません。が、お金がかかってそうなナットだな、と思います 笑)

 

こんなに小さなパーツですが、様々な要素が詰まっています。

 

ナットをてきとうに作るリペアマンは全ててきとうにやりますし、てきとうに作るメーカーや工場の楽器にまともなものは多くありません。

 

ナットでリペアマンの腕がわかるように、ナットの美しさを見たらその楽器のランクがわかるわけですね。

 

じゃあどうやって簡単に良いナット悪いナットを見分けるかというところですね。

 

僕個人的には、

 

弦がナットに埋まっていない(ナット上面の高さ弦の真ん中くらいに設定されている)こと

これは余計な質量をなくす、というところとチューニングの安定性につながります。

というか、ナット上面がちゃんと調整されていないのはリペアマンの横着です(笑)

 

ナットが綺麗

ピカピカに磨かれていて傷がないナットが良いです。

別に磨いたから音が良くなるわけでも弾きやすくなるわけでもありませんが、汚いけどまぁいいか、ってなっちゃうリペアマンやメーカーの楽器は絶対に嫌です!笑

 

この2点がしっかりしている楽器はちゃんと使える楽器に仕上がっていることが多いです。

こんなに綺麗なナットしてるのにこんな使えないのかよ・・・というのはあまりありませんね。

 

逆はたまにあります。

こんなに汚いのに良い音してんな、と、古いフェンダーなんかはそうですね。

ただ汚いナットの楽器は基本的に良くないです。

 

ナットについてつらつら書いてみました。

楽器を見るときに少しだけナットに注目してみるのも良いのでは?

それではまた。

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