テンションってなんだっけ?

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こんばんは、嵯峨です。

 

テンション

 

って、よく聞く単語ですが、ちゃんと理解できているプレイヤーは少ないのではないでしょうか。

 

「テンション」とは英語にするとtensionと書き、ギター業界でいうと本来「弦の張力」を指す言葉です。

 

でもみんな、

 

 

「このギターテンションかたいわー」

「ダダリオの方がテンション低くてよくねー」

「今日テンション高くねー」

 

 

とまぁふわっとした単語として使われていますよね。

 

それもそのはず、この「テンション」という単語はギター業界においてはいくつかの意味で使われています。

 

まず1つ目は本来の意味である

 

「弦の張力」

 

です。

同じ弦、同じスケール(弦長)、同じ音程にチューニングをした場合、「弦の張力」は同じですね。

ちなみにこの意味で使われることは稀です。不思議なもんですね。

 

2つ目は

 

「ナットやブリッジのコマをボディバック側に押さえつける力」

 

です。

ブリッジ部分やナット部分での折れ曲がる角度によって、弦の張力の掛かる方向もかわりますよね。

 

20160110060623(汚くて申し訳ない。。。)

AよりもBの方がサドルからボールエンドまでの距離が長く、緩やかな角度で弦が曲がっています。

ここの角度がきつい方がブリッジをボディ方向へ押し付ける力が強く、ここでいう「テンション」も硬くなります。

リプレイスメントのブリッジとして、バダスが非常に人気ですが、バダスに交換するとここの角度が大きく変わるので、交換すると大きな変化を感じます。

 

また、ヘッドにとりつけるテンションバーも同じですね。

thumb_P1010361_1024

これにより弦をナットに強く押し付けています。

他に、フェンダーは段付きの平行ヘッドを採用していますが、ギブソンは角度付きのヘッドを採用しています。

 

特にヘッドについては工夫しているビルダーも多いですよね。

テンションバー以外にも例えば

 

unnamed-7

 

こんな風にペグが落とし込まれていたり

 

20130507-2

 

こんな風に低音弦だけ段差が付けられていたり。

 

僕はこんな風にしました。

 

20160110062844

わかりますか?

20160110062738

 

 

なんと!

ヘッドの生え方に角度がついているのです!

 

低音弦側になる程ナットからの角度がつくように設計されています。

突き板が斜めにくっついているように見えるので、そこは塗装でうやむやと。

 

20160110062801

ここも特に5弦ベースのlow-B弦の鳴り方には大きな影響を及ぼします。

 

ここでいうテンションが緩いと、弦の振動を妨げる無駄な張力は減るので倍音は増えますが、緩すぎると弦振動のエネルギーが逃げてしまい、緩いぼよんとした音になってしまいます。

だからと言ってここに角度をつけすぎると、倍音がなく、味気ない音になってしまいます。

 

張りすぎず、緩めすぎずの塩梅でバランスを取るのが大事ですね。

 

さて3つ目、これは

 

「演奏していて指に感じる弦の硬さ」

 

という意味です。

これは弦だけではなく、全体のバランスや弦の素材にもより、感覚的な部分なのでなんとも解決が難しい部分でもあります。

 

 

 

ギターに掛かるテンションはなんと

 

 

ギターのライトゲージで40kg前後

4弦ベースだと80kg前後

 

 

になります。

結構体格の良い男が一人乗っかってるようなもんですね。すごい。

 

基本的に「テンション」はゲージの太い弦ほど強いのですが、同じゲージでも使用されている芯線や巻線の材質、構造によって「テンション」は異なります。

 

 

ギターやベースは弦楽器ですから、弦に始まって弦に終わります。

このテンションについて考えながらの弦選びもまた楽しみの1つではないでしょうか。

 

それではまた。

2 Comments

  1. とは言っても一般的なフェンダータイプのブリッジの場合、弦はサドルをボディトップ方向へ押しつけてているように見えますが、弦の張力はブリッジプレート全体をボディから引き剥がす方向に引っ張っていますよね。
    サドルを押し付ける圧は弦の張力と比較すれば格段に小さく、ここで弦振動をロスしてしまうように思えます。
    アコギのブリッジではマーチンタイプとオベーションタイプで似たようなことになっています。
    それを回避するのがトップ画像のワーウィックタイプや裏通しだと思うのです。裏通しではサドル部分の角度がきつくなりすぎて弦振動を抑制してしまう可能性があるのでワーウィックタイプが最も効率的かと思うのですがいかがでしょう

  2. 様々な見解がありますが、僕は効率が良ければ上質である、とは思っておりません。

    弦振動をロスしない効率の良さ、ワイドレンジに信号を伝えられる効率の良さ、じゃあスルーネックのワーウィックがいいのか、ワイドレンジならワイドレンジなほど良いのかというとそうではありません。

    また、楽器はトータルのバランスで作られているもので、どこか一部を切り取って良し悪しを語ることは難しいです。
    特に角度に関して現代のビルダーはかなり研究していますね。
    その角度のバランスをうまくとるのが、現代のギターデザインの必須事項でしょう。

    何を持って良いとするか、それは特に楽器業界ではとてもふわっとした、曖昧なものです(笑)

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